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リストアームフィンガーストローク

リストアームフィンガーストローク

<音を楽しむ為の楽器の音の出し方について>
(1)リスト・ストローク
手首のストローク・・・バウンドに合わせて手首を動かす。
手首の処をHINGE(蝶番)に見立てて考えると能く解ります。例えば、ドアに附いているヒンジはドアが開け閉めする時に、その動きに合わせて作用します。
ヒンジの処に電気等の力が入ってドアを動かしたりするのではありません。
この様にドアとヒンジの関係をスティックと手首との関係にあてはめて考えるとよく理解して頂けると思います。
もし、手首自体を動かそうとしてやると、手首に無理な力が働いて腱鞘炎になったり、スピードが出せなかったり、綺麗な音が出せなかったりします。
ですから、そうではなくてアーム・リスト・フィンガーの3つのストローク全てに共通している事なのですが、バウンドに合わせてリストなら手首を、アームなら肋を、フィンガーなら指を動かすのだと思ってトレーニングした方が良いと思います。また、普通の場合は殆どがリストストロークだけで賄えます。
リストストロークのダイナミックレンジはPP〜ffまで対応します。アクセントの場合でも、リストストロークのままスティックの角度を90°にするだけで、それを達成します。
これは普通アクセントはffと同一のダイナミクスだと考えるからです。唯、速さの限界を打ち破る為にフィンガーストロークがあり、強さの限界を打ち破るためにアームストロークがありますので、リスト・アーム・フィンガーの3つのストロークがストロークの3本柱になっているのです。また、リストストロークの場合、手首の位置が上下する動きを止める意識を養う事も大切です。心でどれだけ一所懸命になってこれを達成しようと努力しても中々出来ませんので、次の事を実行すると良いでしょう。
先ず、片方の手でトレーニングする方の手首の少し手前辺りを万力で固定したようにしっかりと握って動かないようにしておきます。
そして、次にトレーニングする方の手首を上下にゆっくりとSWING運動させます。
(片道5秒程度のペース:この位のペースでないと手首が動いてしまうと思いますので、精神を集中させて、じっくりとやる事が大切です。)
この時、トレーニングしている方の手首が上下に1cm程も動かないように手首の前だけを動かして下さい。
どんなストロークにも力を入れて音を出す様なストロークは1つもありません。
例えアクセントをつける時にも、先に説明しました通りで、力の入れ具合で音の大小のコントロールをするのではなくスティックの高さ、或いは角度を変化させるだけで行うのがテクニックなのです。
ダイナミクスレンジに変化をつける時や速度が上がってきた時等は、腕・肩・手首などに無理な負担や余計な力が入ってしまわないように充分な注意が必要です。  
(2)アームストローク
肋・前腕のストローク・・・バウンドに合わせて肋を動かす。
主にfff・fz・sfz等の時に活用します。肋動く時になるべく、余計な力が入らないようにするのがポイントとなるでしょう。
また、この時、きれいな音を出すのが難しい課題となります。
 (参考・・・アップ・ダウンストロークの時やアップ・ダウンスケールの練習時にも、このストロークが活用されます。 ) 
(3)フィンガー・ストローク
指のストローク・・・バウンドに合わせて指を動かすストローク。
スティックを支えるポイントは、人差し指と親指のちょうど、指の腹の処ですが、普通一般で言うフィンガーコントロールの場合には、この2本の指を除き、他の3本の指をスティックが上手く弾むようにコントロールするものを言います。
また、3本の指を同時に動かすのが一般のフィンガー・コントロールなのですが、他にも中指だけのフィンガー・ストロークや薬指だけ、または小指だけを活用するフィンガー・ストロークもあります。また、もっと特殊なフィンガー・ストロークとしては親指だけが動かすものもあります。フィンガー・ストロークの特徴としては、リストストロークまででは出せなかった速い動きや繊細で小さな音を出せる事で、音楽や芸術上の表現力が大幅に向上する等があると思います。